Magic of Pokemon/Both mother and child have begun to have a strange immunity to the media!

From Poké Sources
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母も子も、メディアに奇妙な免痊をもちはじめた!!
母親たちへのアンケート結果から

宮島理

「ポケモン事件」は制作サイドの技術的問題である。と同時に、子どもたちの情報環境、そして子どもを中心とした家族をめぐる問題をも抱えている。
単純に「ゲームが悪い」「子どもビジネスが悪い」と言っているのではない。あふれかえる情報に対する奇妙な〃免疫〃が、子どもたちに染みついてしまっている、あるいは、かつてはそれを適度に抑制する役割を担ってきた母親たちまでもが、その〃免疫〃を身につけてしまっている、という状況に着目したいのである。
そこで、ファミコン(ファミリーコンピュータ)の登場期(ー九八六年)に小中学生の子育てを体験した現在四十代から五十代を中心に、母親たち(某派遣会社の二十代から五十代のパートの方々を対象)に対して、今回の「ポケモン事件」や子どもたちの情報環境についての緊急アンケートを実施した。四十代から五十代を中心としたのは、情報に対する免疫が親子の区別なく広がりはじめたのが、この時期だと考えられるからだ。
統計資料としては不十分だが、情報環境を中心軸とした母親と子どもの関係や、今どきの子どもたちに対する親たちの不安や戸惑いが、かなりくっきりと描き出されているので、ぜひそれを感じ取っていただきたい(アンケート項目と集計は一七六〜ー七八ページの別表を参照のこと)。

▶| 子どもの環境、母親の不安

ここで重要なのは問四の「『ポケモン』と子どもの情報環境について」の結果である。問四では、ゲームやアニメなど、古くから「害悪」と呼ばれることの多かった子ども向けメディアについて、母親としての不安や期待を聞いてみた。
各世代に共通して見られたのが以下のような至極もっともな意見。
*
「もっとのびのびと子どもを育てられる周囲の理解と環境をつくっていくべきだと思う。社交性がなく、人づきあいができない子どもたちが増えそうで、あまりよいとは

170

思えないです」(二十代)
「ポケモンだけというのではなく、今のゲーム全部にいえると思いますが、仮想と現実との差が感じられずにいる子がいるんじやないかなと恐怖を感じることがあります」(三十代)
「子どもも大きくなって、最近ではさほど気にしなくなったが、やはりテレビゲーム時代に育った子なので、中学へ行って、クラブ活動を始めるまでは、たくさんの子どもたちと遊ぶことが下手だったように思う」(四十代)
「昔は外で遊べる場所が、いくらでもあつたので、皆、外で遊んだものです。今は、そういう場所が少ないし、家庭でも外でもゲーム機があふれているので、遊び方が変わったのは、しかたがないでしょう。だからこそ、学校での、人と人との交わりを大事にしていけるような、教育をしていってほしいと願います」(四十代)
「ポケモンについてはまったく知りませんでしたが、テレビの事件で初めて知りました。昔と今の変化は、昔の子どもは戸外で元気よく日が暮れるまで遊んだもので、子ども同士のつながりは、今想い出しても、ほのぼのとしたよい思い出として残っています。今は一人部屋、一人つ子、そしてテレビゲーム。一人っきりということがどのような影響を与えるか心配です」(五十代)
*
アニメやゲームに没頭する世界(゠虚構)と、そういう世界に没入する時間が増えることで失われていく人と人との交わりの世界(゠現実)——。このような論旨は、アニメ・ゲーム批判の系譜で散々言われてきたことではある。しかし、人の親としてもつべき(という言い方は十分にいやらしいが)まっとうな感覚でもあるだろう。
続いて「子どもの本分はまず勉強だろ」という、これまたもっともな意見。
*
「『ポケモン』について、あまりくわしくは知らないのですが、キャラクターの種類
が多く、子どもは全部覚えているようなのです。それが覚えられるのなら、勉強もしっかり覚えてくれたらなあと思います」(三十代)

▶| 狙われる消費者としての子ども

商業主義に対する批判もある。

*
「今は情報が多すぎて、大人、子どもにかかわらず、良いことも悪いことも、それぞれに与える影響が大きすぎると思う。人気があるからといって、商業主義にはしりすぎてはいけないと思う」(四十代)
「昔のおもちやに比べて高価になりすぎていると思います。子どもに夢を売るおもちやではなく会社の利益ばかりを考えていると思います」(四十代)
*
子どもは消費者として狙われている、という自覚は母親はもちろんのこと、当の子どもたちの間でも定着しているらしい。今年二月に発売された『ピカチュウの逆襲』

171  PART-4▶消費者としての子どもたち

(宮川俊彦編・同文書院)には、「ポケモン事件」をテーマに小中学生が書いた作文が収録されている。数多くある作文タイトルのなかには「流行に弱い」「流行」「マインドコントロール——あやつられる人々」「流行が生み出す結果」「なぜ僕たちは、物に遊ばれているのか」「ブームの原点」など、「ブーム」に絡んだ文字が並ぶ。いわゆる「踊らされている俺たち」というヤツである。

▶| 抗えない時代の流れ

「時代の流れ」に抗えない状況が絡んでくると、母親のトーンも多少変わってくる。
*
「友人の子ども(小学三年生)が熱中しています。内容に関してはよくわかりません。私の子ども(中学ー二年生)もそうですが、テレビやゲームなど一人で熱中できるものを好むような気がします。核家族、少子化も影響しているのかも?」(四十代)
「外で遊ぶことがなくなり、室内で遊ぶ子が増え、大人としては、かわいそうだと思うが、社会が変わってしまったので、しかたないのかもしれない」(四十代)
「三歳になったばかりの孫がキティちゃんのソフトでパソコンで遊んでいるのを見て驚きましたが、目に悪く時代の流れとはいえ不健康だと思います」(五十代)「昔のキャラクタ—商品は今のキャラクタ—商品より素朴で安心だったような気がします。現代の子どもたちはそれでは満足しないのかもしれませんが、これも時代の流れなのでしょうか。本を読まない子どもたちが多いというのも悲しい現象のような気がします」(五十代)
「身近にある物を使って、自分でおもちやをつくったり、それで遊ぶことが少なくなってきたと思われる。また、子どものおもちやと思われないほど、高価な物を簡単に買い与えるのも、どうかと思います(そういう時代なのかもしれませんが)」(五十代)

▶| 子どもが減っても「ビジネス」は衰えず

少子化問題については次のページの図を参照していただきたい。いわずと知れた「ベビーブーム」の二つの山を除いて、出生率は一様に下がっている。同時に共働きの夫婦が増えている。また、三十代の親とその子どもは、祖父母による経済的援助を基本として、祖父母たちと親密な接触をもっようになった。一般に「『親子で子ども』する関係」と呼ばれているもので、子どもにかける費用はいわゆる「シックス・ポケット」(両親とーー組の祖父母)の財布から捻出されている。
「ー九六〇年代に人気を博したレーシングカーや、大型ボウリングゲームでも四、五千円。石油危機後の七〇年代後半の主流商品は三千円前後だった。この壁を崩したのは、任天堂が八三年に売り出したー万四千八百円のファミコン。それ以降、おもちやの値段は上昇しっぱなしである」(『経営経済』ー九九一年五月)

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[[BAR CHART
出生数および合計特殊出生率の推移

合計特殊出生率
出生数

第2次ベビーブーム (昭和46〜49年) 2,091,983人
第1次ベビーブーム (昭和22〜24年) 過去最高の出生数 2,696,638人
300
(万人)
200
出
生
数
100
〇
1947年
4.32
ひのえうま
1,360,974人
55
65
75
85
89
95
0
合計特殊出生率
3
2
1
4
5
平成7年
過去最低の出生数
1,187,064人
過去最低の合計特殊出生率
2.14
1.58
1.42

※「合計特殊出生率」とは、1人の女性が一生の間に生む平均子ども数のことをいいます。

資料: 厚生省大臣官房統計情報部「人口動態統計」
]]

少子化が進むなか、一人当たりの子どもにかかる費用は上昇している。子どもが減っても「子どもビジネス」が衰えず、むしろ伸長している理由がここにある。

▶| メディアを手本に子育て

おもちやの話ではないが、ー九九一年に東京・原宿にオープンした百貨店「原宿カリョン館」はその点で象徴的であった。「……単なる子供服や玩具の販売だけでなく、出産・育児に関する多様な〃サービス〃や情報提供に力を入れている点が大いにウケている」(『バンガード』ー九九二年五月)
「子供服売場、美容院、眼鏡売場、フィットネスクラブ、ゴルフ教室、レンタルブテイツクなどでも、子どもに関する様々な商品と痒いところに手が届くようなサービス精神で溢れている。美容院では、子どもが泣かないようにと、散髪台が飛行機や自動車のかたちになっており、アニメのビデオまでも備えている」(同)

[[IMAGE CAPTION|(写真は本文と関係ありません)]]

子どもにひたすらお金をかける、贅沢三昧の館といったイメージだけが先行しがちだが、「カリョン館」には母親のためのコミュニティを提供するという大義名分がある。
「……地域社会の崩壊によって、育児の相談相手を奪われた多くの母親たちは、近所に気楽に相談できる年輩者や友人をもっこともできず、一人で悩んでいる。……そこで『カリョン館』は、このような母親たちの不安を和らげることに主眼を置いてオープンしたのである。……母親教室を通じて、新しいコミュニティーの場をつくり出そうという狙いだ」(同)
「子育ての先輩」を失った母親は、たとえば「カリョン館」のような場に足を運ぶ。「カリョン館」を利用する母親は、首都圏のなかのさらにごく一部に限られるが、地域社会が崩壊した日本中の母親が「子育ての先輩」の代わりとしてお手本にするのがメディアである。いや、正確にはお手本にせざるをえない、あるいは、メディアというお手本の攻撃を受けている、と言うべき

▶| メディアに免疫をもつ母子

「若い母親たちは、孤立したまま、大量の子育て情報の直撃を浴びる。彼女たちは、メディアがまき散らすメッセージ相互の矛盾に悩みつつも、それに振り回される。そして、自分の子どもは、メディアが提示する『発達』の『標準』から、逸脱しているのではないかという意識にも苦しめられるのである」(福村出版『情報化の中の〈私〉」九五、九六ページ)
子育て情報に振り回される一方で、その発信源であるメディアそのものに子育てを任せる場合もある。TVアニメの『ポケモン』にしても、忙しい夕食支度時に、テレビを子守り代わりに使っていたケースが多い。親がそばについていない状況で子どもにテレビを見させては、過度に画面に集中してしまう子どもの気をそらせることができない。
テレビが子守り代わりになってしまうのは、母親もメディアに対して奇妙な免疫がついているからだと考えられる。
*
「一昨年頃から、子どもたちの間で大ブームになり、我が子も大好きです。今の時代、テレビやゲームを避けて通ることは難しく、私自身はあまり心配はしていません」(三十代)
「『ポケモン』の番組(内容)自体は悪く

174

ないと思うので、また、再開してほしいと思う。情報環境の変化はインタ—ネットなどを通じ、視野が拡大され、いいことだと思います」(四十代)
「十四歳(中学二年生)の息子はポケモンには興味がないので、私もあまり知りません。TVゲームはしていますが、それも新しい時代には必要なものであると思います。私自身もパソコンをいじることが好きです」(四十代)
*
また、『ポケモン』に登場するキャラク夕—が、子どもだけでなく母親にとっても「かわいい」イメージで通るようになっている。
*
「キャラクタ—がとってもかわいい。子どもも大好きです」(四十代)
「キャラクタ—がかわいいし、ゲームとしてもおもしろいと思う」二十代)
*
これ以外にも「かわいい」という意見は
アンケート回答中にいくつも見られた。「これからの時代、メディアは必須」という認識に加えて、「ポケモンはかわいい」という安心感があるようだ。

▶| 手つかずのメディアへの接し方

今回の事件は確かに制作側の問題かもしれない。技術的に安心して見られるような番組作りをしてくれれば、「かわいい」キヤラクターが登場する番組を、子守り代わりに見せることができる。
現に、「ポケモン事件」後の放送休止措置に対して、「『ポケモン』の放送をやめないで」という子どもや父母の声が急増した。子どもだけではない。「父母」までが「ポケモンやめないで」と言っているのである。
いや、そのこと自体はまったく正しい。放送をやめる必要はないのだ。しかし、メディア批判をしながらも、一方で「メディアは必須」という意識をもっているためか、肝心のメディアへの接し方(具体的にはテレビ番組の視聴方法)があまり省みられていない。制作側に問題を押しつけて、後は「かわいい」と「メディアは必須」という態度でメディアに近づくのでは、あまりに無防備である。大大にとっては時代的必然性をもつ「メディアは必須」という掛け声も、それを一様に子どもに当てはめることはできない。
最後に、ある小学校教員にインタビューした際のコメントを書き記しておく。メデイアにまつわる子どもの「しつけ」は、「ゲーム善玉・悪玉論」とは別のところにあるように思われる。善だろうが悪だろうが、はたまた必要悪であろうが、距離感の問題が大きいのではないだろうが。「私は、テレビゲームには反対で自分の子にも買い与えていませんが、以前のように、勉強の邪魔という点で気にする父母はいても、健康の点で注意する方はたいへん少ないと思います。まあ、親子でテレビゲームをやるのも珍しくない時代ですから、あきらめてます」

175  PART-4▶消費者としての子どもたち

『ポケモン』アンケート・集計結果
    20代 30代 40代 50代 合計
Q1 年齢 2 6 62 47 117
Q2 子ども いる 0 6 53 43 102
いない 2 0 9 4 15
Q3 ポケモン 知っている 2 6 37 23 68
知らない 0 0 24 23 47
Q4 子どもの情報環境について 詳細は以下に
Q5 ポケモン
関連商品
を持っている
ゲーム 0 5 2 2 9
TVアニメ 0 3 1 1 5
ぬいぐるみ 0 0 1 2 3
カードゲーム 0 5 2 1 8
持っていない 0 0 37 30 67
その他 0 4 1 0 5
Q6 子どもと一緒に 遊ぶ、 0 3 1 2 6
遊ばない 0 3 38 26 67
Q7 ポケモン事件 知っている 2 6 57 40 105
知らない 0 0 2 3 5
Q8 ポケモン事件について 詳細は以下に
Q4『ポケモン』と子どもの情報環境について
く20代>
•もっとのびのびと子どもを育てられる周囲の理解と環境をつくっていくべきだと思う。社交性、人づきあいができない子どもたちが増えそうで、あまりよいとは思えないです。
•てんかんのことで騒ぎすぎでは。放送をやめるのでなく、そうならないようにすべき。
•どんどんと内向的になっているような気がする。遊び場所(自然のある所)が少なくなっているせいもあるのでは。
<30代>
•キャラクターがかわいいし、ゲームとしてもおもしろいと思う。
•子ども同士、知っている知らないの言い合いで必死で覚えていますが、もっと必死で覚えなくてはならないことは、(たとえば学習面で)いっぱいあるはずです。
•情報環境はある程度、自分で選ぶもの。
•あまりくわしくは知らないのですカヾ、キャラクターの種類が多く、子どもは全部覚えているようなのですが、それが覚えられるのなら、勉強もしっかり覚えてくれたらなあと思います。
•ゲームの中でキャラクターを進化させていくので、実際、自分の手で動物を育てられないぶん、ゲー厶の中だけの体験になるので、のちのち、それがどういう形で表われるのかが心配です。
•ポケモンだけというのではなく、今のゲーム全部に言えると思いますが、仮想と現実との差が感じられずにいる子がいるんじゃないかなと恐怖を感じることがあります。
•一昨年頃から、子どもたちの間で大ブームになり、我が子も大好きです。今の時代、テレビやゲー厶を避けて通ることは難しく、私自身はあまり心配はしていません。
<40代>
•小さい子どもの場合、大人がテレビやゲームの時間を決めて、長時間しないように、心くばりをしないといけないと思います。
•子どもは昭和53、55年生まれですが、その頃と大差はないと思われますが、情報環境はかなりめま

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ぐるしい変化をしていると感じます。
• 友人の子ども(中学2年生)が熱中しています。内容に関してはよくわかりません。私の子ども(中学3年生)もそうですが、テレビやゲームなど一人で熱中できるものを好むような気がします。核家族、少子化も影響しているのかも?
• 子どもが成人しているので、ポケモンは見たことがなかったが、年末の騒ぎで初めて知った。人間本来の自然から与えられる平安とか心の温かさ豊かさ、人と人とのつながりを通して学ぶことの大切さを思う時、現代のゲーム、おもちゃなどを懸念に思うと同時に、人類に対して危機さえ感じる。
• ポケモンの番組(内容)自体は悪くないと思うので、また、再開してほしいと思う。情報環境の変化はインターネットなどを通じ、視野が拡大され、いいことだと思います。
• 刺激が強すぎるのでは?
• 外で遊ぶことがなくなり、室内で遊ぶ子が増え、大人としては、かわいそうだと思うが、社会がかわってしまったので、仕方ないのかもしれない。
• 情報が一方的なのでこわい。
• 今は情報が多すぎて、大人、子どもにかかわらず、よいことも悪いことも、影響が大きすぎると思う。人気があるからといって、商業主義に走りすぎてはいけないと思う。
• 昔のおもちやに比べて高価になりすぎていると思います。子どもに夢を売るおもちゃではなく会社の利益ばかりを考えていると思います。
• 子どもを取り巻く環境は、昔(十数年前)から刺激的なアニメはあったし、子どもは新しいもの、刺激的なものに興味を示すというのは今も昔もかわらないと思う。
く50代>
• 昔と違って、情報量の多さ、自分たちで考えて外に出て遊びを見つけることをしない、与えられた遊びをしているように思う。したがって、刺激の強いものへと移行していくのは当然と思う。もっと情操的なものを身につけられるようなゲーム、テレビであってほしい。
• あまり夢中になると今回のような現象が起きる。
• 3歳になったばかりの孫がキティちゃんのソフトでパソコンで遊んでいるのを見て驚きました。目に悪く、時代の流れとはいえ不健康だと思います。
• 昔のキャラクター商品は今のキャラクター商品より素朴で、安心だったような気がします。現代の子どもたちはそれでは満足しないのかもしれませんが、これも時代の流れなのでしょうか。本を読まない子どもたちが多いというのも、悲しい現象のような気がします。
• 今の子どもはいろんなことがありすぎて、気の毒に思う。もっと落ちついたのんびりと考える場面が必要だと思う。
• 過激なものはやめにして、子どものうちに自然に善し悪しをわかり、身につけられるようなものを作ること。
• 最近のおもちゃについてよく知らないが、過激なゲームや食べ物を粗末にしたり、人の欠点をばかにしたり、笑いをとるためだけの内容のテレビが多すぎる。若者にへつらうばかりで、内容のある番組等がない。

Q7  いわゆる「ポケモン事件」について
<20代>
• もっと健康的な遊びを増やすべきだと思う。
<30代>
• テレビアニメは、わりとおもしろいものだったので、現在中止されていることは残念に思う。ただ、特別にピカピカ光らせたりしなくても、内容が楽しければ、子どもは十分に楽しんで見るので、小手先のいろんな手段は不要だと思う。
• 映像を通して多数の子どもが倒れるというのは、光映像の行きすぎです。
• テレビゲームでは、以前あったと聞いていたのですが、テレビアニメでも同様なことがあったの

で、制作の段階で、いろいろなチェックが必要ではと思いました。子どもの楽しみのひとつだったので、はやく原因がわかればよいと思っています。
• 以前からそういった話があるのは知っていましたが、今回の人数の多さに、ポケモンの人気の高さを感じました。
• アニメ作成にあたって、やはり注意するべきところはそれを優先するべきだと思います。「まあ大丈夫だろう」といういいかげんさが、今回の事件につながったのではないでしょうカ、。とは言うものの、子どもたちが番組再開を楽しみにしており、気持ちは複雑です。
く40代〉
• 映像の面で規制がないので、この事件をきっかけに、人に対して悪い影響がある場合、規制が必要だと思います。
• 遊びでも自然を取り入れたものは考えられないのでしょうか。
• 集中して見ることの怖さを感じました。
• マスコミの対応の仕方があまりにも大袈裟だなと感じました。何かあるとすぐに短絡的な解決の仕方(放送中止)をするのがこの件だけではなく、その他のことでもあまりにも多いのではないかとそちらのほうが気になりました。「くさいものにはフタ」式の解決の仕方はどうかと考えます。成長していく子どもたちにとって、よいものばかりが必要なのでしょうか?
• 子どものことは親が責任をもって管理すべきで放送中止まではやりすぎではないかと思う。
• 画面のできばえだけで作っているように思う。その画面を見ている子どもの目や、脳に対する影響をもう少し考慮すべきではないのでしょうか。
• 小さい子どもさんが喜んで見ているのなら、見せてあげてもいいと思います。画面に集中しかけたら、声をかけてあげて、凝視するのをさけてあげれば、倒れるようなことはないと思います。
• メディアの、人に及ぼす影響の重大さを思う時、制作者やスポンサーは、慎重に番組を作っていつてほしい。現代は、すべての面において、視聴率と、金もうけだけしか考えていない番組が多いと思う。こういった点で、この事件がよいきっかけになってほしい。
• テレビ技術が進んでいる中での出来事として受け止めている。
• イギリスのように規制を厳しくして、害がないようにして•ほしい。
• 日本の子どもたちの将来を、もっと誠実にもっとやさしく、慈しみの心をもって接してほしい。ただ単に売れればよい、というのは、人間として恥ずべき行為だと私は思います。
• このようなことは予防できることであり、テレビ局側の不注意、勉強不足だと思います。
• サブリミナルについては以前からすごく怖いと思っていた。何の規制もないほうが不思議だ。
• テレビ番組を選ぶのは見るほうですカヾ、子ども向けの番組なので、親は安心していると思う。
く50代〉
• 小学生たちを対象にして制作されていると思うが、大人の視覚とは違うという意識をもってほしい。アニメ本では刺激的な表現ができても、映像ではその通りにはできないのだから、子どもたちにやさしいアニメを作ってください。
• 割合にしたら極めて少数であるが、事態そのものは憂慮すべきことで、売る人、見せる人、使う人ともに考えることがいくつかあると思われる。
• テレビやゲーム等で放映する前に子どもの視覚に訴える影響を、今後考えるべきでは。
• テレビを見ていて、こんな状態になるのは、私たちの世代の者には理解できません。
• 音、ことば、映像に気をつけ、もう少し静かでおだやかなものを作ってください。
• テレビのニュースを見てびっくり。小さな子どもたちにそんなに人気があったとは知らなかった。
• テレビの影響の大きさに驚いています。今の子どもたちとテレビのつきあい方を考えてみる必要があると思います。
• 機械化された中で、子どもの考える力や心までもが管理されていくようで、何か末恐ろしい環境の悪さを感じました。

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