Magic of Pokemon/p188

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付録
各種調査委員会の動向
塚原尚人

『ポケモン』事件後、その原因と今後の対策を調査・研究するべく、それぞれの立場からいくつかの調査(検討)委員会が設置された。
「厚生省」「郵政省」「テレビ東京」「民放連」の各種委員会がそれである。
当初、構成メンバーに重複があり、メンバーの再編がなされるなど、もたついたところもあったが、三月末ごろから、中間報告なども含めて、なんらかの報告が出される予定である。
ここでは、ざっと、各種委員会の課題、調査内容、構成メンバ—、スケジュール、その後の動向などについて、まとめてみた。

厚生省
「光感受性発作に関する臨床研究班」

●調査課題
光感受性発作に関する臨床研究

●調査の内容
1• 今回のテレビ番組視聴者症例の把握
(1)症状発現者の年齢、性別、病歴、症状
(2)成因、診断、治療、臨床経過
(3)症状発現の状況

2• 原因となる光刺激の物理的条件
(1)映像の点滅速度、強度、色彩、図形等
(2)光感受性と関連するその他の物理的条件
(3)反復閃光刺激の脳波に対する影響

●構成メンバー
山内俊雄・埼玉医科大教授を班長とする医学関係者十三人。•スケジュール九七年十二月二十六日に厚生省にて第一回の会合が開かれ、九八年三月までに報告書をまとめることになっている。

●動向
担当は厚生省精神保健福祉課。当初は光感受性てんかん(PSE)患者の子供たちが倒れたと見られていたこの事件だったが、てんかん患者への差別などに配慮してか、厚生省は比較的早い段階から、事件で倒れたのは、いわゆる光過敏性てんかんの患者だけではなく、もう少し幅広い人々も含まれていると考えていたようである。
その証拠に、すでに九七年十二月十九日の段階で、厚生省は今回の発作の呼称を「光感受性発作」として統一している。
また、進みつつある調査研究によっても、「事件」で体に異常を訴えたのが光感受性てんかん(PSE)の素因をもった人ばかりではないことが判明しつつあるようだ。

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