Game Freak/p189

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ど、あらゆるオモチャのなかで、もっともおもしろいのがテレビゲー厶なのだ。だから彼らは、最高のオモチャの作り手である自分に、誇りを感じている。
こうした考えは、彼らがミニコミ時代を過ごしていた頃から、ときにはゲー厶を愛し、ときにはゲー厶を笑い飛ばし、大好きなゲー厶に溺れることなく、一定の距離をおきながら接してきた二人--ゲー厶フリークならではの哲学なのだ。
田尻は、企画会議の席上でたびたび”ゲー厶フリークらしさ“という言葉を便つ。それは、登場人物の名称から仕掛けのアイデア、キャラクターの動き、ちよつとしたセリフの言い囘し、さらには仕事をするときの態度まで、すべてに対して関わってくる。
なにかのモノマネではないもの。引き出しの底が見え透いてしまわないもの。間に合わせで作ったのではないもの。自分たちにしか作れないもの。それが”ゲー厶フリークらしさ“だ。ならば”ゲー厶フリークらしさ“とは、具体的にはどういうものなのか?それは、田尻や杉森と十年来のつき合いになる筆者自身でも、うまく言葉にはできない。ただ、これだけははつきりということができる。
”ゲー厶フリークらしさ“とは、目に見えない匂いのようなものだ。その匂いは、田尻や杉森をはじめとする、ゲー厶フリークの歴史に関わってきた何人ものスタッフが、毎日のように交わした無数の会話のなかから生まれてきた。そして、いまもゲー厶フリークの社内を訪れてみれば、そこには、あの頃とまったく同じ匂いのする空気が流れているのだ。

189  第1章  少年さとし

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