Game Freak/Author's Afterword

From Poké Sources
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■あとがき

本書は、ー九九六年の末に突然執筆を思い立ったのですが、本当はそれ以前から基本構想だけはできていました。じっを言うと、わたしは一九九一年七月の時点でゲー厶フリークに契約社員として入社し、のちに正社員となってからは出版部門の責任者として、およそ三年間、ゲー厶雑誌記事の制作や書籍編集などの業務を担当しておりました。
ゲー厶フリークという集団には、その黎明期から優れた才能ばかりが集まっていました。コンピュータゲー厶というものにそれほどの思い入れや知識のなかったわたしですが、縁あってその仲間に入ることができたのに誇りを感じるとともに、彼らと過ごす日々は非常に充実感に満ちたものでした。だからこそ、いつの日かその歴史を本にしたいと考えていたのです。
その後、この本の企画のことはすっかり忘れ去り、個人的な事情によりわたしはゲー厶フリークから独立することになりました。ちょうどそれは『ポケットモンスタ—』の制作もようやく終盤に入りかけた頃で、企画のサポートとしてわずかながらも制作に関わっていたわたしは、その完成を待たずにゲー厶フリークを離れてしまうことで、仲間たちに対して、非常に申し訳ない気持ちになったものでした。この負い目は、独立後も常にわたしの心のなかにくすぶり続けていました。おそらく、そうした気持ちが引き金となったのでしょう。一九九六年の末に、突如としてかっての企画がよみがえってきたのです。タイミングとしても絶好でした。なにしろ『ポケットモンスター』が

爆発的なヒットとなり、いまやゲー厶フリークは世界中の注目の的だからです。
以上のような経過を経て、いま、ようやくこの本を書き終えることができました。書きはじめてからすべての頁を脱稿するまでに、三年以上の時間を費やしてしまったのは、ひとえにわたしの筆の遅さに尽きます。
本書は、ゲー厶フリークをリタイアしてしまったわたしから、田尻社長への恩返しのつもりで執筆したものですが、そうした事情とは無関係に「ある企業の成長の記録」として、あるいは「大ヒット商品の制作舞台裏」として、読者の皆さんに楽しんでいただくことができれば、望外の喜びです。執筆に際しては、貴重な時間を割いて取材に応じてくださった皆さんに、心より感謝いたします。本文中に名を挙げさせていただいた方の他にも、多くの方々にご協力をいただきました。石井桜子様(ナムコ)、粕川由紀様(ヘッドルー厶)、高橋宏典様(SCE)、浜野さち子様(ゲー厶フリーク)、本郷好尾様(任天堂)、三橋文雄様(宝島社)。この場を借りて厚く御礼を申しあげます。ありがとうございました。
その他にも、多数の友人知人からから叱咤激励をいただきました。皆さんの声が大きな励みになつたのは言うまでもありません。なかでも、五年間に渡ってわたしの助手を務めてくれた川内丸武史君の尽力には感謝しています。お疲れさま!

二〇〇〇年七月九日著者

♦参考書籍
『遊びと人間』
ロジェ・カイヨワ著多田道太郎•塚崎幹夫訳講談社学術文庫一九九〇年
『学級通信活動のすすめかた』原田実•谷田川和夫著あゆみ出版一九七八年
『機械•人間展カタログ』福井県立美術館編ー九九四年
『サバービアの憂鬱』大場正明著東京書籍
『新ゲー厶デザイン』田尻智著エニックスー九九六年
『雪片曲線論』中沢新一著青土社一九八五年
『テレビゲーム電視遊戯大全』
テレビゲー厶・ミュージア厶・プロジェクト編UPU一九八八年
『電視遊戯時代テレビゲー厶の現在』
テレビゲー厶・ミュージア厶•プロジェクト編ビレッジセンター出版局—九九四年
『はじめてのわかりやすい町田の歴史』堀江泰紹著国書刊行会一九九〇年
『ポケットの中の野生今ここに生きる子ども』中沢新一著岩波書店一九九七年
『ポケットモンスター図鑑』アスペクトー九九六年
『ポケモンの秘密』ポケモンビジネス研究会著小学館文庫一九九八年
『野生の思考』
クロード•レヴィ゠ストロース著大橋保夫訳みすず書房一九九六年

♦参考資料
『未完成の自叙伝田尻智』月刊アントレー九九七年七〜九月号記事(リクルー卜)
『ゲームフリーク』Vol.1〜24発行ゲームフリーク
『タジリとビデ坊の、回顧レビュー』月刊ログインー九八五年八月号記事(アスキー)

・ファミリーコンピュータ、ファミコン、ゲームボーイは任天堂の登録商標です。
・"PlayStation"ば株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメントの登録商標です。
・セガサ夕—ン、メガドライブはセガ・エンタープライゼス株式会社の商標です。

【とみさわ昭仁】
●1961年8月3日東京生まれ。ミニコミ『よい子の歌謡曲』スタッフを経て、フリーライターに。1991年7月ゲームフリーク入社。出版部主任を務めるかたわらゲー厶デザインを学ぶ。1994年8月ゲー厶フリークを独立。現在に至る。
●代表作に『メタルマックス』(ファミコン/データイースト)、『クリックメディック』(プレイステーション/SME)、近著に『底抜け!大リーグカードの世界”珍プレー・好プレー“コレクション』(彩流社)がある。ホームページのURLは http://homepage2.nifty.com/tomisawa/index.html

協力/クリーチャーズ
ゲームフリーク
任天堂
表紙イラスト(ピカチュウ) / 杉森建・藤原基史
プロローグイラスト / 伊藤あしゅら紅丸
カバーデザイン / ゲッタラジッ力

ゲームフリーク
-遊びの世界標準を塗り替える
クリエイティブ集団

2000年9月1日 初版第1刷発行
著者      とみさわ昭仁
発行者    芳原世幸
発行所    株式会社メディアファクトリー
〒104-0061東京都中央区銀座8-4-17
Tel.0570-002-001

印刷•製本 大日本印刷株式会社
乱丁本•落丁本はお取り替えいたします。
本書の内容を無断で複製•複写•放送することは、
かたくお断りいたします。
定価はカバーに表示してあります。
ISBN 4-8401-011 8-3 C0076
(C) 2000 Akihito Tomisawa
Printed in Japan
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