Pokemon Story/p106

From Poké Sources
Pokemon Story p106.jpg
 
Warning: the text below has not yet been proofread!
The text below has not yet been translated.
Page 106, scan, edit, history
106

ームフリークの取締役アートディレクタ—の杉森建にかなり早い段階で見せたスケッチは、オタマジャクシのモンスタ—でした。田尻は名前も付けていました。二ヨロモです。そして、二ヨロモのイメージがどこから出てきたかということを、みんなに話して伝えました。それは、田尻が子どもの頃の体験から生まれたモンスタ—でした。「町田が住宅開発の波に洗われる前、近くの池とかに、ヒキガエルの卵がいっぱいあったんです。図鑑を見るといつもトノサマガエルが出てくるんだけど、ヒキガエルもいっぱいいたんですよ。その卵からこれくらいの (と、田尻は指で体長を示しました。1センチ以下です) オタマジャクシが生まれるんですよ。ヒキガエルのオタマジャクシはちつちやいんです。ちっちゃいままカエルの姿になって、そこから何年も生きて、ああいう大きなカエルに育っていくんですよ。で、そのヒキガエルのオタマジャクシは、小さくて黒くて、おなかが透けてるんです。ですから、捕まえて見てみると、ぐるぐるって渦巻状になった腸がよく見えるわけ。大きなオタマジャクシだと、おなかの皮も厚いから、あんまり透けて見えないわけですよ。ヒキガエルのオタマジャクシはちつちやくて薄いから見えるんです。ニョロモのお腹に描かれた渦巻きはそれなんですよ」
他のスタッフたちは、田尻のそんな話を聞いて、それぞれの記憶や知識を呼び覚まし、イメージが湧くとそれを杉森に伝えました。杉森はそのイメージをキャラクター

[[IMAGE CAPTION|
二ヨロモ
]]

← Page 105 – Page 107 →

Note: to add furigana, use {{Ruby-ja}}.