Game Freak/p42
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2 ポケモン制作への助走 そして終わりの見えない ポケットモンスターの プロジェクトがはじまった ■ケーブルからのひらめき 長さ1メートル弱の黒いコード。 画像表現力でもなければ、処理速度でもない。この、単なるゲー厶ボーイとゲー厶ボーイをつなぐ通信ケーブルを見て、田尻は新しいゲー厶のアイデアを発想した。このことは、彼にとって「アイデアというものがゲー厶機の性能差によって左右されるのではない」ことを裏付けている。ゲー厶機の性能差とは、すなわち”表現力の差“でしかない。しかし、ゲー厶ボーイの通信ケーブルは、性能とは別の次元のものだ。性能ではなく、機能。 ゲー厶ボーイの「ケーブルによる通信」という機能は”遊び環境の変化“を実現させてくれる。そこに着眼した瞬間、田尻の頭のなかに『ポケットモンスタ—』の構想が生まれた。とはいえ、捕獲したモンスターを交換する、というアイデアの核がみっかったからといって、それですぐ 第1部 ポケットモンスター 42
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