Game Freak/p248
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4 プロとして模索の時代 経営者としての顔クリエイターとしての顔ゲー厶フリークはプロとなった ■クインティの完成 下北沢の十畳一間のアパー卜。その部屋の中央に置かれたテーブルの上には、完成したばかりのロ厶・カセットが乗っていた。 それは、中古のファミコン・カセットから取り出したプリント基板をベースに、配線が直接ハンダづけされ、自家製のロムライターで焼かれたICチップを差し込んだ、いびつな外見をしたものだった。しかし、外側のみすぼらしさとは対照的に、そこにはゲー厶フリークの三年分の情熱が注ぎ込まれていた。一九八八年も終わりに近づいたある日。 田尻は『クインティ』のロム・カセットを鞄のなかに忍ばせ、東京大田区・蒲田にあるナムコ本社へと向かった。訪ねる先はナムコット事業部。ここは、ナムコ作品のうちのコンシューマ、つまり家庭用テレビゲ—ム・ソフトの製造や販売を担当している部署である。 第2部 ゲームフリーク 248
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