A Man Who Created Pokemon/p85

From Poké Sources
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言つてつくることになったんだけど、まあこれもやっぱり『クインティ』と同じくらいいろんな苦労があってですね(笑)、結局また、ほかのゲームをつくりながら『ポケモン』をつくるハメになる、と。

テレビゲー厶。
ジョン・ウォーターズ。
青山正明の『突然変異』。

——今日のお話を伺ってみて、田尻さんの10代後半からの7、8年ってものすごく濃密だと思うんですよ。当時、ちょうどゲームが昇り坂というか、いわゆるサブカルチャーの中でもちやんと地位を得て、子供のオモチャだけじゃない文化現象にまでなっていく過程がひとつあって。しかも、田尻さん自身のナムコとかミニコミ文化に対する思い入れもあって、そういういろんなものの総決算がゲームフリークの創立に繋がっていくのかな、と。
田尻: そうだね。
——『クインティ』の発売までっていうのは、それこそ仕事もプライベートもゲームどっふりだったんですか?
田尻: まあ、ゲームが一番好きだったことは確かだけど、当時のサブカルチャーを中心とした全般が好きだったんだよね。(1冊の本を指して)、これは僕が一番大事にしているジョン•ウォーターズの自伝なんだけど。(※86)
——うわ一、これは面白そうですね。
田尻: この本が、結構、僕の精神的バイブルというか(笑)。この本の中で、ジョン・ウォー夕ーズが「ショツクは人を笑わせる」って書いてるんだけど、それは要するに、退屈な人間が一番ショツクなんだってい、つことなんだよね。それを具体的に表現するときに彼が選んだのは映画だった、と。『クインティ』をつくってるときにも、〃人間がショツクだ〃とい、つことがどういうことなのか、しばしば思い出してたテーマだったわけ。それは、『クインティ』に出てくるキャラクターがモンスターではなくて、人間に統一されてるってことに反映しているんだけども、つまり人間こそが退屈でありながら一番ショツクで面白いんだ、と。ちよつと多層

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※86: 原題は『Shock Value: A Tasteful Book About Bad Taste』。柳下毅一郎による翻訳『ジョン・ウォー夕ーズの悪趣味映画作法』(青土社)もあるが、現在は残念ながら絶版。アメリカ社会の〃Bad〃な側面を通しながら、『ピンク•フラミンゴ』を生み出した監督、ジョン•ウォーターズの生涯を追う。

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