A Man Who Created Pokemon/p22

From Poké Sources
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30匹へばりついているクヌギの木があったくらいで、全然困らなかったんだけども、宅地造成で虫の絶対数が減り始めると、だんだん捕りにくくなってくるわけじゃない。だから、ちょうど漬物石くらいの大きさの石を木の根っこに置いておく。図鑑に「虫は夜行性で、昼間は土の中で寝てる」って書いてあるからさ、昼になりや、この下に入って寝るかも知れない、と。それで学校が終わる頃に寄って、石をのけるといるんだよね。蜜を塗るより、はるかに手軽で確かだし、理由もはっきりしてる。そうい、つテクニックを自分で考え出したとい、つか、あまりに夜行性だって書いてあるから……(笑)。
——必要にせまられて(笑)。
田尻: そうそう。昼間動かないんだったら、自分がわかりやすい場所で待っててもらおうって、そういう罠を仕掛けたわけなんだけど。あと、虫を長生きさせるのにもコツがいるんだよね。今はそういうマニア向けの昆虫ショップなんかがあるけど、当時は体験的に見たり、いろんな本を調べた結果でやるしかない。要するに、普通に虫カゴなんかで飼ったら、2、3週間で死んじゃうわけ。でも、水槽くらいの入れものに腐葉土を入れて、昆虫が寝たいときに寝られるようにしておくとか、腹が減ってしょうがないときには食べものがあるって環境にしておけばいい。あるいは、クワガタなんかは、冬になると寒くて死んでしまう。じやあ暖かいところに持っていけば死なないのかというと、これが死ぬんだな。四六時中元気な生きものはいないというか(笑)。だから、冬は冬眠に近い形にしておくべきなんだよね。たとえば洗面台の下みたいな、いつも日陰になっているよ、つなところ、直射日光が当たらないようなところに置いて、エサはリンゴですね。これも、汁気タップリだと痛みやすいんで、ほどほどの汁気で。そういうふうにすると、冬も越えますね(笑)。
——あはは(笑)。
田尻: ゲームをやるようになってからは、そういう知識を使う必要がほとんどなくなっちやつたんだけど、そういうことは非常に覚えていたわけ。今の町田にはそういう生きものはいないし、全部家になっちやって、すべて忘却の彼方だけども。……でも、『ポケモン』をつくる可

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