A Man Who Created Pokemon/p2

From Poké Sources
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まえがき

ゲームフリークを立ち上げた時、ボールペンで手書きした原稿をコピーして増やし、端をとめただけの素朴な、情熱に溢れたテレビゲームのミニコミ誌がはじまりであった。プレイヤーの視点で語られるメディアが欲しいと気づいた日、1981年の夏だった。テレビゲームを扱うメディアがなかった前時代的状況は、それほど大昔の思い出ではないはずだ。ファミコンの隆盛と共に竹林のようにゲーム誌が生まれ育って以降、情報技術があって当たり前の現代からは想像し難いかもしれない。プレイヤーとメーカーを結ぶコネクションがないのは、情報過疎な寂しい環境であり、とてもいたたまれないものである。当時の私は、少しでもゲームに関わる情報が欲しいと思い、ゲームメーカーにその思いを手紙にして書き送ったこともある。その返信封筒には新型ゲームのカタログやチラシが入っていた。ゲーム少年の胸を躍らせる絶妙なアイテムでメーカーの担当者は答えてくれたのだ。その宝石を手に入れた充実感に満たされ、自身の手で何かができそうなインスピレーションをうけたのだった。
テレビゲームに雑誌編集的なアプローチをしたい一方、もっと強力なゲームの魅力を引き出す方法がないものか、そんなことを考えもした。それは自分でアイディアを練ってみて新しいゲームを作ってみたいというクリエイティビティの萌芽だった。まさにこのタイミングで1981年、セガ・エンタ—プライゼスが「'81TVゲームアイデア大賞」を公募しているのを知ったのである。私はコミカルなキャラクターが跳ね回るアクションゲームを構想し5枚ほどの方眼紙に企画書をまとめ、締め切りぎりぎりにセ

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