Pokemon Story/p43

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第1章  誕生

ゲームソフトの世界にまったくなかったコンセプトとアイデア、「交換する」という動詞を思いついたのです。
そのアイデアが生まれたときの様子を、杉森は次のように話しています。「ゲームボーイというハードが出て、すぐに手に入れたぼくらは、携帯用ゲーム機というのは新しいジャンルだし、これ用のなんかいいゲームはできないだろうかって、アイデアを考えていたんです。考えながら、通信ケーブルをつないで、テトリスとかで対戦して遊んでいたんですけど、そのうち、通信機能を使って、対戦じゃなくて、なんかものを交換すると面白そうだねってことになりました。たとえばメンコ遊びのように、あるときは対戦し、あるときは交換する。そんなゲームが面白いんじやないか。そこで、それならアクションゲームじやなくてロールプレーングゲーム(RPG)だねと。それでポケモンはRPGになったんですよ」田尻は、この「交換」というアイデアを生かそうと、さっそくRPGに当てはまる企画書を書きあげました。田尻が考えた「目に見える価値ある情報のまとまり」、それが具体的なかたちで結実したのが〃モンスタ—〃でした。田尻はこのゲームに『カプセルモンスタ—』という仮のタイトルを付けて、任天堂東京事務所のビルを訪ねたのでした。

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増田順一さんから 見た田尻智像
「根っからのゲー厶好きですね。そしてそのゲー厶などで、人が何を面白がるのかということを、ちやんと見てる人ですね。今は、一日中、会社にこもっている日が続いたりするんで、たまには一緒に遊びましょうっていう気がしますね。でも、何か彼が関心をもてる遊びはないかって考えるんですけど、それがまたゲー厶なんですよね(笑)」
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