Pokemon Story/p355
Warning: the text below has not yet been proofread!
The text below has not yet been translated.
Page 355, scan,
第2章 ブレイク 6 ブレイク 行く川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮ぶうたかたはかつ消えかつ結びて、久しく止まる事なし。世の中にある人と住家と、またかくの如し。 (『方丈記』鴨長明〈校註日本文學大系〉3國民圖書株式會社1925年) 子どもたちにとっては、衝撃的な出来事でした。それまでゲームボーイのモノクロ液晶の小さな画面の中にいて、しかも動かなかったサトシやポケモンたちがいまやフルカラーでテレビ画面に映し出され、笑ったり、泣いたり、走ったり、バトルしたりしているのです。それはゲームでポケモンたちと遊んできた子どもたちが、夢に描いていた世界でした。サトシはこんなやつだったのか。けっこう、いいとこあるじやん。モンスタ—ボールはこんなふうに投げるのか。やっぱりニャースは弱いんだ。卜キワの森って、入って見たいな。ポケモンセンタ—は、ちよつと派手になっちやったけど……。子どもたちはアニメのポケモンに夢中になりました。ポケットモンスタ—がアニメーションになったことによって、ポケモンは新たに、 355
- Note: to add furigana, use {{Ruby-ja}}.