Pokemon Story/p187

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第2章  ブレイク

るため、とても家族主義的な一面があり、田宮模型はそのリーダー格だったため、利益を独り占めするのかという団体内からのクレームには寛容にならざるを得ませんでしたね。結果、編集部も田宮模型も市場をコントロールできなくなり、参入全社とも倒れ的に売れなくなったと分析しています」
そこで2回目のブームが立ち上がりかけた時、メーカー他社は同じてつを踏むまいとミニ四駆市場参入には非常に消極的になりました。これも幸運のひとつでした。その分、じっくりと戦略を練る時間が稼げたからです。その戦略とは、ミニ四駆の本質ともいうべきカスタマイズという遊びです。少しでも速く走りたいという願望を実現するため、子どもたちが各々のアイディアをもりこみマシンを改造するというカスタマイズという概念を、ミニ四駆のキーワードにしたのです。
「ブームを少しでも長くするためには、その速くなる階段を少しずつ上がらなくてはなりません。いきなり最速に到達すると飽きるのも早いし、これから参加しようとするニューカマーがしりごみする。たとえばテニスをこれから始めようとしたとき、周りの人がみんなプロ級だったらいやですよね。勝てるかも、と思われないと遊びの輪は広がっていかないと思います。ライバル他社が参入してくると、どうしてもマシンが速いことをうたい、限界にぶつかるまでが早い。だからこそ、みながしりごみしたのはラッキーでした。学習要素のある、親が応援し参加もしやすいカスタマイズとい

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