Pokemon Story/p68

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無理もありません。任天堂は、もう後ろ姿さえ見えないほどはるか先を悠々と走つていました。これはもう家庭用ゲーム機業界を任天堂が制覇したというよりも、任天堂がファミコン・マーケツトという巨大市場を新たに産み出したと言うべきでしょう。それほどまでにファミコンは、それまでの他社製家庭用ゲーム機と比べて、はるかに高いオリジナリティと完成度を備えていたのです。彼らが再び同じ家庭用ゲーム機の分野で任天堂に互角の戦いを挑めたのは、10年後です。次世代ゲーム機と呼ばれる32ビットのCPUが開発されてからでした。土俵が変わるまで待つほかなかったのです。売れたのはファミコン本体だけではありませんでした。ファミコンを買った1000万人のユーザーは、ファミコン用ゲームソフトを渇望しました。その渇きを癒すために、任天堂はほどよい間合いをおいて、次々とゲームソフトを開発し、リリースしてゆきました。その中には、ドンキーコングやマリオのシリーズもあれば、そこから派生した作品もありましたが、どれも作った端から飛ぶように売れました。それは、ハードとソフトの関係を象徴的に示す現象でした。山内の予想したとおりのことが現実に起きたのです。山内はゲームはプレイしません。また、エレクトロ二クスの専門家でもありません。
その山内になぜ、ビデオゲームのマーケツトの核心をつかめたのでしょうかーー。いまも、誰にもわかりません。

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