Pokemon Story/p46

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マタに粘土を加えて漉いた高級和紙です。これを何枚も重ねて圧着してあるので重量感があり丈夫でした。花札の札を札に叩きつけたときのあの小気味よい音色は、房治郎の花札から始まったのです。絵柄の彩色には草木染めと同じ染料とステンシルの技法を使用したので、浮世絵のような風合いもありました。房治郎の花札は、彼の工芸家としての、また職人としての品質へのこだわりの結晶でした。房治郎はこうして作った自分の花札に、大統領のイラストをシンボルマークとして付けました。
当時の日本人は開国以来なぜかアメリカ合衆国大統領が大好きで、しかも、世界でもっとも偉い地位が大統領だと思っていたふしがあります。そのイメージを定着させたのは、明治12年に来日した第18代大統領グラント将軍でした。グラント将軍は、南北戦争の北軍総司令官を務めた英雄ですが、日本でも国民的スタ—になりました。その大気は、ヘボン式ローマ字のヘボン宣教師や、札幌農学校のクラーク博士、岡倉天心の師だったフェノロサらを抑え、明治期を通じてもっとも有名だったアメリカ大といっていいでしょう。
その大統領をシンボルマークに持ってきたのは、大気にあやかろうともしたのでしようが、自分の花札は最高級品であるという、房治郎の心意気の現れでした。大統領マークの効果もあってか、房治郎の花札は次第に信頼と大気を獲得していき

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任天堂のかるた
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