Pokemon Story/p135

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第1章  誕生

出したのでした。

田尻はもちろん、ゲームの客観的な面白さにこだわっています。面白くなければゲームではありません。しかし、だからといってただ面白いゲームを作ろうとはしませんでした。田尻のアプローチは、ゲームとしての表現の形をどこまでも突き詰めるところから始まりました。
もちろん、単純に「交換」をテーマにゲームを作ることもできました。でも、田尻には、「なぜ交換するのか?」に始まる、禅問答のような葛藤がありました。そのとき田尻は、それが「ほんとうにおまえ、それで面白いと思ってんの?」という形かどうかはわかりませんが、自分にウソはつけなかったのです。自分自身が納得できる「交換」の面白さや、「交換」という行為がおこなわれる世界全体の面白さはなんであるのか、田尻は泥沼の中で捜し求めたのです。
ゲームの中での「交換」という行為の位置付けを見ると、田尻が何を悩み、悩んだ末にどこに行き着いたかということが、とてもよく分かります。たとえば野球選手やお相撲さんのカード、メンコ、あるいはビー玉やベーゴマでもいいのですが、これらの遊びには、「勝負」と「交換」という行為がつきものでした。勝負もしなければならないので、いつも和気アイアイに、というわけにはいきませんでしたが、自分の大

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